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題詠100のこと/裏話

(この記事は個人的な裏話となっております。多いに、盛大に、アグレッシブに、
ネタバレしておりますので、気にならない方のみご覧下さい。

予備知識なしで100首読みたいと思ってくださる奇特な方はこちらにまとめてあります。)

何とか走り抜けた今年の題詠。
去年に引き続きの参加となりましたが、全速力の投稿に息切れしております。

前回は何か一貫したテーマをと思いつつやり通すだけの気力も技もなく、今年こそはとリベンジに燃えておりました。
そこで決めたルールのいくつか。
1. 男女交互の視点から歌を詠む(奇数は男性/偶数は女性)
2. 全てを通して一つの連作とし、男女の出会いから一つの結末までを描く。
3. 描くのは1年とし、季節は25題ずつ4つに分け、それぞれ春夏秋冬にしたい。
4. ルール1に則して、二人称を奇数は「君(きみ)」、偶数は「あなた」に固定。
 (このルールが途中から非常にやっかいになった(←笑))

また登場人物の基本的データ
男性:黒ぶち眼鏡(作者の好みである)、クセ毛、たぶんパソコンとか得意系(不確定)。どちらかといえばインドア。推定年齢30歳(不確定)。ロマンチストである。

女性:華奢でふわふわした感じ(作者とは正反対である)、年齢20代後半(不確定)。明るくて、よく笑い、元気なタイプ、に見える。チャーミングな女性。ちょっと天然ボケのようだが、実際は悩みすぎてしまう根クラさん(ここだけは作者と同じ)。
二人は顔見知り。多分会社が同じビルとか、同じコンビニを利用してるとか、そういう。

この二人がですね、脳内でですね、まー、出会って魅かれ合って「両思い的片思い期間」を過ごして、実際恋人になって、アホな会話をしたり、寒いぼもののロマンチック思想に耽ったり、普通に買い物に行ったり、1年を過ごしていくわけで。歌にしきれないバックのストーリーも含めて、(私の中では)一大スペクタクルですよ。
ほんとは夏には早々にくっつけて、秋頃に別れの危機を入れようと思ったものの、二人に感情移入しすぎて悲しませることができず(笑)、計画倒れ。
結果的には男女の気持ちの温度差を描くにとどまりました。男性がものすごく真剣に話してるのに女性は気付かない振りしたり、あるいは、女性の行動や持ち物が男性には理解できなかったり。また、一つの物事を見る男女の視点・思考の違いとか。前後どうしや、ちょっと離れた題で返歌になっている歌があるのはそういうわけです。

あとは、初句から思いきり字余りにしたり韻を踏んだり、とにかく遊びました。
恋だけで100首詠めるのか不安でしたし、何も浮かばず捨ててしまった題があること(←衝撃告白)は残念だけど、とにかく走り切って今は満足です。
お読みいただきありがとうございました(^^)ノ
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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

題詠100まとめ2010

題詠2010まとめ
001:春
「こんにちは」君の開いた扉から吹き込む風が春つれてくる

002:暇
暇ですか 桜がきれいだそうですよ誘ってくれてもいい午後ですよ

003:公園
公園を見つけた君ははしゃぎだす笑うとそんな顔をするんだ

004:疑
ブランコを押してもらった(誰にでもやさしい男は疑わなくちゃ)

005:乗
色あせたパンダの背中に乗る君はこの公園の王女さながら

006:サイン
ひだまりのあなたへ走り出しながら探しはじめる秘密のサイン

007:決
引かれ合うことは決まっていたのだと運命論を信じたくなる

008:南北
南北に伸びる国道 あなたとならどこでも行ける気がするふしぎ

009:菜
菜の花のような黄色のブラウスが君には似合いそうだとふいに

010:かけら
「角砂糖は幸せのかけら」コーヒーをかき混ぜながら話すあなたは

011:青
青くさいことを話せば僕たちを包む空気はやや色を持つ

012:穏
穏やかに過ぎる春らしい春の日の午後(私たち合うかもしれない)

013:元気
何気なくきみの名前を呼んだとき元気になった自分に気付く

014:接
(もう少し一緒にいたい)「さようなら」直接ふれることはできずに

015:ガール
舞い上がる淡い花びら君のことマイガールって呼びたい四月

016:館
雨の日の図書館が似合いそうな人 寝グセ・黒ぶち・少し出たシャツ

017:最近
最近は君を見るのに忙しい夜の眠りで朝の眠りで

018:京
あの人が眠りにおちる街と知れば前より好きになった東京

019:押
押し付けるように真っすぐ愛すしかできない僕をどうか許して

020:まぐれ
夕まぐれ 頬の赤さをぼかしながら街に静かな夜が降りだす

021:狐
女狐のような瞳で笑ってよ誰も知らない君に会いたい

022:カレンダー
去年とは違う種類の約束で賑わう今年のカレンダーです

023:魂
君となら観たい気がする「魂がふるえる恋」とうたう映画を

024:相撲
あいてるよ寂しい右手 手相でも指相撲でもいいから早く

025:環
借りていたUSBを潜ませる指環の入っていそうな小箱


026:丸
丸まった鉛筆で書くやわらかな線が好き(特にあなたが書いた)

027:そわそわ
待ち合わせまであと8分いったりきたりそわそわしてる改札の前

028:陰
夏雲があたり一面陰にしてふたりの影を隠してしまう

029:利用
知恵袋利用者に問う「いつまでも終わらない恋ありますか」など

030:秤
春までのあなたと夏のあなたとを乗せたら壊れてしまう天秤

031:SF
その辺のSFよりもドラマチック六十億の中の一つを

032:苦
恋という果実の苦み 薄皮をはぐようにして召し上がれという

033:みかん
あいたいのい、い、インク、く、くじら、ら、ら、ラシドレミ、みかん(負け)

034:孫
お孫さんのお孫さんのお孫さんに恋をしました、ご先祖様!

035:金
金色のピアスがゆれる君の耳 ぼくの知る限り最高の耳

036:正義
正義なんてキッシュの具にもならないわ。私は悪よ、あなたをさらう

037:奥
メールから君があふれて来るようで画面の奥を見つめてしまう

038:空耳
会いたくて呼んだんでしょう 遠い空耳を澄ませばほらね、聞こえる

039:怠
あのカフェのあの窓際に座りましょう一人で過ごす怠惰な午後は

040:レンズ
愛を見るなら眼鏡はいらない(抱き合えばレンズを通さなくても見える)

041:鉛
「丸まった鉛筆が好き」と君が言う「へえそうなんだ」僕は君が好き

042:学者
愛しいと思う気持ちを作り出す実験を繰り返す科学者

043:剥
剥製と目が合ったから君の手を握り損ねる小さな駅で

044:ペット
あなたにも見せてあげたい夏の夕日ペットボトルに詰めて帰ろう

045:群
君の絵を描くならまずは群青の絵の具をパレットの真ん中に

046:じゃんけん
「缶ジュースどっちが買うかじゃんけん」で素敵な手って気付いていたよ

047:蒸
蒸すようなアスファルトからの陽炎が君を見させる夏の一日

048:来世
来世ではあなたの子どもに生まれたいあなたの腕に抱かれて眠る

049:袋
君が持つ白い小さなバッグにはさらに小さな袋たくさん

050:虹
虹なんていくらでも出る あなたという空を見つけた奇跡のあとは


051:番号
番号を1から順に数えてる君が頷くまでの永遠

052:婆
「決めた!私かわいいお婆ちゃんになる。信じてないの?なんなら見てて」

053:ぽかん
ぱかんぴかんぷかんぺかんぽかんかんかん あおいびいどろ吹いてあげよう

054:戯
ふれ合えば二人の指先戯れてこのままほどけない若い肌

055:アメリカ
「アメージング横町だっけ?」「なぁ、せめてアメリカ横町って間違えよ」

056:枯
木枯らしが二人の間を抜けてやっと季節の移り変わりに気付く

057:台所
台所狭いだろって言いながら後ろ姿から目が離せない

058:脳
脳のキャパシティーいっぱいになるまで刻むキラキラ記憶きれいね

059:病
病気かもしれない 君を好きすぎてこのごろ星が逆さに回る

060:漫画
後ろから抱きしめられて昔見た漫画のシーンこぼれる一瞬

061:奴
(あんな奴とかいいながら弟のことかわいくて仕方ないんだろ)

062:ネクタイ
弟のスーツを思い出しながらあなたに当てて選ぶネクタイ

063:仏
泣き顔も仏頂面も僕だけに向けられている秋の優越

064:ふたご
いつもより少し楽しい味になるふたご卵で作るオムレツ

065:骨
気の遠くなりそうなほど美しく並んだ背骨にも口づける

066:雛
雛鳥のようにせわしく啼いて待つあなたの舞い降りる瞬間を

067:匿名
匿名でまた書き込んでいるサイト「終わらない愛あるみたいです」

068:怒
怒らせてみたい優しく撫でられるだけじゃくぼみは満たされなくて

069:島
赤い橋越えて島まで歩こうよ(ジンクスなんか塗り替えてやる)

070:白衣
「恋に効く薬は処方できないの」白衣に羽根の生えた天使が

071:褪
色褪せた子どもの頃のアルバムに君が拾った落ち葉を挟む

072:コップ
お揃いのコップをふたつ買いましたあなたが赤でわたしが青で

073:弁
「弁慶も泣くらしいよ」といたずらに引き寄せキスをする君の足

074:あとがき
読み終えて顔を上げれば手が撫でてくれる「なみだのあとがきれい」と

075:微
口付けるたびに光を見せてくれるきみに流れる微量の電気


076:スーパー
夢で会うために唱えるおまじないスーパーカリ…ムニャムニャ…ドーシャス!

077:対
一対のオブジェになって向かい合う二人を乗せたまま滅ぶ星

078:指紋
見えないと知っていながらふれてふれてあなたの肌に指紋を残す

079:第
君の髪に降りては少しためらって次第にとけてゆく淡い雪

080:夜
愛し合う二人に季節は早くまた遅く流れて何度目の夜

081:シェフ
「ルッコラは多めね」背中で声がする(気まぐれサラダのシェフは僕だよ)

082:弾
11の指が連弾するピアノ 椅子に半分ずつ腰掛けて

083:孤独
君は孤独、僕も孤独、みんな孤独。明日はもっとうまく笑える

084:千
ライラライラ 歌い続ける千一夜あなたの明日があかるいように

085:訛
怒るとき少し訛るね 気付いてはいるけど教えないでおこうか

086:水たまり
水たまり見つけたら手をつなぐからふあり無重力へいざなって

087:麗
ワンピースなんか華麗に着こなして君はどこまで出掛けていくの

088:マニキュア
何か言いたそうな人の目の前で真っ赤なマニキュアを塗り直す

089:泡
手の中できめの細かい泡を立てる君の険しい顔に笑った

090:恐怖
幸せには終わる恐怖が寄生して抱きしめられて泣きそうになる

091:旅
なんでもない日々は旅です。進むのは果ての見えない長い道です。

092:烈
「見きれないくせにまたこんなに借りて」TSUTAYAの袋の鮮烈な青

093:全部
全部見るつもりでレンタルする映画 君が来るから予定がくるう

094:底
みずうみの底は見えない 暗い中何かに当たるまで沈みゆく

095:黒
黒い目の底が見えない 僕はここだ、そんなにおびえなくてもいいよ

096:交差
私たち所詮は他人 交差した道路は(カルペディエム)分かれる

097:換
交換のための銀色 あの棚の小箱の中に入れておくから

098:腕
不確かな未来をいとおしみながらあなたの腕で今夜は眠る

099:イコール
眠いよと君がもたれて笑うことニアリーイコール僕の幸せ

100:福
幸福な夢を見ようよ 私たちならんで寝転がれば春空

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