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058:魔法(小林ちい)

あの人とあの娘と私がいっぺんに幸せになる魔法が欲しい

テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

ショート「手」

「あいつ帰省してるから暇なんだ。鍋でもしようぜ」
そう言って私を呼んだくせに、さっきから慶太はクッキーと遊んでばかりいる。
「ユリが地元帰ってる間、預かってるんだ」背中で声が聞こえた。私はわざと音を立てて野菜を切り、何も聞こえなかった振りをする。
「猫ってこんなかわいいのな。俺知らなかったわ。まぁ、気分屋なところは飼い主に似てるけど」くつくつと慶太が笑う。全然笑えねーよ。 私は頭の中で悪態をつく。

 火にかけた鍋がぐつぐつと煮えていく。つられるように私の心も次第に泡立つ。

  彼女が居ない時に呼ばれる友達。
  友達って何。
  いっそ言ってしまおうか、ユリの話はしないで。
  いっそ聞いてしまおうか、慶太にとって私って何。

 慶太のたわいない話に相づちを打ちながら、ぼんやりとそんなことを考える。

「どうした?」
 慶太の声が急に近くに聞こえて、私ははっと我に返る。振り向くと、すぐ側にクッキーを抱えて慶太が立っていた。猫の背をぎこちない手つきで撫でてやりながら、心配そうに私を見下ろしている。
「おまえ、具合でも悪い?」
 私は ううん、と首を振ってみせる。
「ほんとに?」
「ほんとだよ。おなかが減りすぎて、ぼーっとしただけ!」そう笑うと私は慌てて慶太に背を向けた。なんだか急に泣いてしまいそうになったのだ。

「じゃあ早く食おう」慶太の大きな手が私の上に降りてくる。
 それは今の私には何よりも幸福な一瞬だ。頭のてっぺんをぽんぽんと撫でて慶太はさも楽しそうに笑う「ほんとおまえって食い意地張ってんなぁ」

 友達。それは私が選んだ関係だ。側に居るために私が選んだ。今更変えられない。

  慶太なんて大嫌いだ。

頭の片隅で悪態をつきながら、私は煮えた鍋を両手でしっかりと掴んで、慶太が待つテーブルへと足を進める。


――― 愛猫の背中を撫でる延長で私に触れるあなたが嫌い ―――

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057:縁(小林ちい)

縁あって一緒にいると好物も似るのか ゆかりおにぎり握る

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ぷち短「食」

2009/10/11 NHKぷちぷちケータイ短歌
テーマ「食」

◎カリカリの私としなしな派のあなたフライドポテトの相性は○(まる)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・(小林恵美さん選)


「フライドポテトはカリカリorしなしな どっち!?」というのは
高校時代、友達とよく語り合ったテーマです。
マクドナルドでそれぞれの善し悪しについてディベートを繰り広げる放課後………。

やがてそれが「きのこの山orたけのこの里 どっち!?」になり
「付き合うなら逆の好みの方が上手く分け合えて良い」という
一つの結論に達しました。
(ただ、お互いを認め合うことは重要です。)

女子高生は 全ての事柄を恋愛論へ繋げてしまう生き物です。
私ももれなく浮かれていました。
そして歌を沢山詠みました。

遠い昔の日のことです。
しんみり。

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笹短歌ドットコム「猫」

笹公人先生のblogにて、今月も2首選んでいただきました。


・愛猫の背中を撫でる延長で私に触れるあなたが嫌い(小林ちい)
 *愛猫=あいびょう

・黒猫が高く鋭くジャンプする月に登ろうとしてるみたいに


そしてボツ3首------------------

・私にはできないことをしてのけるあなたの膝の上の黒猫

・嫌々で付けた猫耳誉められても別に嬉しくにゃいんだからね

・もうだいぶ剥がされたけど後二匹被っているから脱がせてほしい


難しいですね。
犬より猫派ですが飼ったことはなく、どんな行動をとっているのか分からなくて。
皆さんも同じだと思いますが、
自分から遠いテーマをどう詠むか、どう自分に近づけるか、日々悩んでいます。

でも今回の5首はどれも私らしい部分を詠み込めたので
そこだけは良かったな^^
これから他のみなさんの歌をじーっくり読み解いていこうと思います。

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056:アドレス(小林ちい)

「聞いていい?アドレス」覗き込む顔が近くて赤外線が熱いです。

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055:式(小林ちい)

1Kの部屋でこっそり挙げる式ここから二人の日々が始まる

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