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3月のうた/In the room

『In the room』

「新商品出てた」程度の口実で君んちのドア叩いてもいい?

美しい木目と思う天板にシュークリームの箱を広げて

「コーヒーの豆を挽くのは僕の役、君はカップを温める役」

指さして笑うからつられて笑う(ひどい午後だわ)カフェラテのヒゲ

サッカーの試合に熱くなる膝に背中を預けたら眠りたい

さん付けで私を呼び続ける人に呼び捨てられる人が気になる

少しずつ君を知りゆくふせられたカード表にしてゆくように

<未来2013/03月号より抜粋>

*せんげつのよだん
3月まるっと更新忘れました。1ヶ月更新しないと記事の上に広告が出るようで慌てて先月分を。今回は懐かしい歌も散りばめてまとめました。(あの歌か!と気付いたあなた、さてはち・い・押・し?)
ちなみに、さん付けで〜 の歌は昨夏ごろ作ったものですが、天国ななおさんが『短歌男子』という冊子で

 呼び捨てにできない人を好きになる「さん」付のままキスをしていて

と詠まれていて、びっっっっくりしました(笑)なんてタイムリー(照れる笑)
ななおさんの一首も載っている『短歌男子』は4月14日の文学フリマ@大阪で販売される予定だそう。
詳しくは こちら まで。あの人もあの人も載ってる!楽しみっ!
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2月のうた/チアリーダー

『チアリーダーになりたい』

その顔を曇らせているものは何?夜毎練習するローキック

泣きそうなとき駆け付けるあなただけの専属チアリーダーになりたい

会うことは相手の時間を奪うことせめて沢山笑ってほしい

ただ真っすぐに信じることだ私にも出来る何かがあるとするならば

大丈夫あなたが派手に転んでも誰にも笑わせやしない 行け!

<未来2013/02月号より抜粋>


*こんげつのよだん

とくにありません。


期待した?期待したんでしょ。ほしがりやさんめ。

…………私が悪かったよ。ごめん。でも、いずれにせよ特にありません。←こういうとこある。

1月のうた/ステップ

『ステップ』

友達のままでどこまでゆけるのか雨は車窓を濡らしはじめる

時間より先に来そうな人のこと思って駆け抜ける二番線

難しい顔でドーナツ選ぶからポン・デ・リングの「ポン」で笑った

あと一歩あと一歩って近付いて逃げないだるまさん転んでも

雨上がる喜びのまま水たまり跳び越す君の紺色の靴

君のこともっと聞かせて補助輪が初めて外れた日の話とか

ポケットに隠す指先 ふれあえば心のすべて知られてしまう

I Wanna Be Loved By You モンローのようには上手く歩けなくとも

<未来2013/01月号>

*こんげつのよだん
あけましておめでとうございます。2013年もあと11ヶ月ですね!早いなー。
最近、諸事情により短歌から少し離れておりました。でも結社誌は何とかまだ欠詠せずにおります(かなり危ういけれども)。未来の詠草は、去年自分のテーマだったエチュードが終わり、今月からまた心機一転です。思い出したら更新しますね、思い出したら……。まあ、ニーズはなくても備忘録として(笑)
さて、どんな歌の生まれる一年になるやら。本年どうぞもよろしくお願いいたします。

12月のうた/歌うたいのエチュード

『歌うたいのエチュード』

私にしか詠めないものはありますか恐れるたびに叩くEnter

初句切れよ そのときめきを説き合って二人の二十六字は暮れる

水分をたたえた若い恋だからどこを切っても歌が溢れる

からっぽの器に君が満ちてきて音が鳴るんだ歌になるんだ

夜に星、食卓に塩、そんな風に私には歌 歌だけはある

掴んでは捨てて拾って押しやって三十一字だけが残った

朝露の眩しい原っぱに開く誰も知らない言の葉を摘む

たとえ明日私が消えてもその胸で息づくように歌を捧げる

<未来2012/12月号>

*こんげつのよだん
1月からの詠草「エチュード」もこれで一区切りになりました。
先日、これらの歌を携えて歌会に参加し、たくさんの刺激をいただいてきました。
迷ってくじけて…安定のネガティブさですが、来年も自分らしく歌って行きたいと思います。
今年お世話になったみなさまありがとうございました。
引き続きよろしくお願いいたします。

2012.12.31

11月のうた/電車のエチュード

『電車のエチュード』

赤ちゃんにだけ向けられたおばちゃんの表情をしかし皆が見ている

あの駅の切符挟みの形状が思い出せない Suicaを翳す

眠る時山手線も巣に帰る環(リング)を事も無げに開いて

警笛を鳴らして日々は通り過ぎ抜け殻として脳に残響

乗り継いでどこへも行ける錆色のレールが途切れたなら歩いて

<未来2012/11月号より抜粋>

*こんげつのよだん
いよいよ今年もあとちょっと……早いですね、怖いですね。
1月から続いてきた詠草「エチュード」もいよいよ来月で一区切りです。ブログにアップしなかった月もあるものの、今年も何とか欠詠せずに来られました。ししし締切はよく遅れそうになるんだけどね(学習能力!)。2013年分の詠草は方針を絞りきれないまま既に2回出したので、まあこのまま緩い感じになると思います(計画性!)そしてブログ更新もゆるいまんまだと思います(向上心!)。
いろいろ足りないものばかりですが、残り1ヶ月ちょっと元気で生きましょう。生きましょう。

9月のうた/ほろ酔いのエチュード

『ほろ酔いのエチュード』

会う人の顔一つずつ思い出し to do リストに横線を引く

生ビール、美味しいチヂミ、口実は何とでもなる 会いに行きたい

繊細な影を落として奈美の手が取り分けていくシーザーサラダ

くだらないことを選んで話したいくだらないほど夜は明るい

情けない たかがビールの一杯で想いの箍が外れるなんて

ふわふわの私のためにりっちゃんが頼んでくれる温かいお茶

<未来2012/9月号より抜粋>

*こんげつのよだん
今さら9月号というね。世の中は未来10月号の話題に沸き立っているってのにね、あはは。……笑えんわい。
今回はお酒の席での歌たちです。ありがたいことに最近、短歌関係の方々とご一緒する機会も増えまして。お酒は弱いのですが、そういう席はなかなか好きです。よりリラックスした姿が見られるからかも。
それにしても10月号、すごい売れ行きのようです。笹公人さん、黒瀬珂瀾さんの選歌欄が新しく始まり、またOperaという精鋭が集う欄もスタートしています。業界騒然だよー。すごいひとばかりだよー。
ここに来てくださる奇特な面々はすでに入手された方も多いと思いますので、10月分のうたは 微妙に気が向いたら更新します(どこへ行ったの私のやる気……)。

8月のうた/スカートのエチュード

『スカートのエチュード』

陽に透けるピンクのシフォン春風をまとって若い街へ漕ぎだす

フローラを気取った罰よ自転車の車輪に絡むスカートの裾

飼い犬は時に手を噛む 自転車は春色スカートを噛みちぎる

恥ずかしい時ほど笑うという実をゼブラゾーンの中央で知る

スカートは破れて黒く汚れてるオイルまみれのカタクチイワシ

冷や汗で湿る前髪ふわふわといたずら風がやさしく揺らす

空蝉の世には優しい人もいると道の鳩にも教えてあげる

自転車のハブに誓おうスカートを噛まれた女を助けることを

<未来2012/8月号掲載>

*こんげつのよだん
ほんとに久しぶりの更新になってしまいました。最近、ブログや短歌から少し離れていて。7月分は季節がかなりずれてしまったので割愛します。とりあえず8月分を。といっても、4月の出来事を書いたもので本当に今更感まるだしですが……。
春らしいロングスカートが自転車のタイヤに絡まって、横断歩道の真ん中で動けなくなってしまったことがありまして。ほんとに恥ずかしかったのですが、その気持ちを連作にしてみました笑。これであの日のこと、一生忘れないわ。転んでもただでは起きないというか……。「あらあら」と立ち止まって助けてくれたおばさんのことは今でも感謝しています。ありがとう。

6月のうた

今月のうたは、昨年詠んだものの続きとなっています。そのときの記事は こちら にあります。(震災詠です。気分を害される方もいるかもしれませんが)もし宜しければ、併せてご覧ください。

『三月のこと(一年の後に)』

何十回、何百回とかけ続けそれでも繋がらなかった電話

YouTubeは見知った道を映し出し川の淵から水あふれだす

(この辺でこうならあっちは駄目だわな)心を磨り減らす先回り

何もできない己を呪う側へ行くことさえ叶わない早春に

町の名をニュースに聞けば次々と浮かぶその地に住む友の顔

穏やかに広がるだけの海でした。やっと帰省が叶う頃には

手を強く握る確かに温い手を「大変だったわ」と呟く祖母の *ルビ/大変:てん

生きていることがどれほど尊いか 母がぎゅっぎゅと握るおむすび

あの日の私が恐れたことの幾つかは生涯家族には話すまい

一年が過ぎ弟は電話など寄越さなくなる 以前のように

<未来2012/6月号掲載>

おかげ様で家族は元気で、私は震災前よりも甘ったれに磨きがかかりました。帰省するたび母親にべったりです。あのとき励まして下さった友人や、先生・彗星集の皆様のご厚意はきっと忘れません。ありがとうございました。来月からはまたいつものエチュードに戻ります。

5月のうた

『テナント募集のエチュード』

前の店が出て行つてから丸二年貼りつぱなしの「テナント募集」

貼紙は貼られたまんま忘れられ北風だけが扉を叩く

築三十年で一番華やいだ頃に居たのがあの店であつた

ビルの見る夢はどんなか 華やいだ日々を思つて雨に濡れるか

音楽の鳴る夜があるあの店で流れた曲の追憶として

シャッターに積もる埃よぼろきれで拭へば全て取れるだらうに

希望者が居ないではない、条件が厳しいのでもない、と思ふが

この街のこの色に合ふ店があるさ/信じて待つてまた冬が行く

テナントを募集してゐる此のビルを終の居場所とするテナントを

<未来2012/5月号掲載>

*こんげつのよだん
先にアップしてある「未来から来ました」と同じ号に載っている歌たちです。めずらしく旧かなです。エッセイを見て「どれどんな歌を読むんだろ」と興味を持って下さる方がいたとしたら騙したみたいだなあ…。
今年の初めあたりに詠んだものが中心の、お気に入りの連作です。

4月の歌

『初詣でのエチュード』

この道は波の来た道 神社へと向かう車中で会話が止まる

冬の雲 北国らしい色をして母の項に雪を降らせる (項:うなじ)

本殿へ続く階段昇りおり跳ねる草履をしかられながら

真新しい灯籠が立つ 今年こそ穏やかな年になりますように

来年もまた来ようねという声が響いて消える塩竃神社

<未来2012/4月号掲載より>

*こんげつのよだん
1月送稿分なので、今更初詣でです。季節感なくてすいません。
冬に帰省した際、母と出掛けた日のことを詠みました。雪の降る中訪れた神社では、妙にきれいな灯籠を見つけました。それは単に、新しく追加されたのかもしれません。でももしかしたら古いのが地震で倒れて壊れてしまったのかなとも思いました。今年は穏やかな年になれば良いと心から思います。
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